ピラティスと呼吸

本日は小学生でも分かる呼吸のお話です。呼吸はピラティスエクササイズやヨガ、その他スポーツにおいて切っても切れない関係です。日常生活においても呼吸機能の低下は様々な不都合を生み出します。

日常生活で2万回以上も行っている呼吸はなぜ必要なのでしょうか?酸素が二酸化炭素になる過程にはATPというエネルギーが必要です。ATPは経済でいう「お金」です。人はお金を貰う代わりに働きます。細胞が働くためにもATPという「エネルギー」が体内には必要なのです。

まずは呼吸器全体の機能から確認してみましょう。

・肺換気(大気を肺に取り込む、または排出)

・外呼吸(肺から血管)と内呼吸(血管から細胞)

・嗅覚

・発声

・Phの調節(血流を弱アルカリ性に保つ)→ちなみに肌は弱酸性

呼吸器の役割は確認出来たでしょうか?続いてはピラティスで推奨されている呼吸を確認してみましょう。こちらは「胸式ラテラル呼吸法」という呼吸になります。やり方をご紹介します。

1,腹筋群を最大収縮させて肋骨を閉じる

2,吸気も呼気も腹筋群を求心性収縮させたまま呼吸を行う

3,IAP(腹腔内圧)が高まり、肋間筋の拡張と収縮がメインの呼吸※横隔膜はあまり収縮できない

4,IAPがそれなりに高く、胸椎の回旋や脊柱全体の可動性が出やすい

続いて、ブレーシング呼吸法を見てみましょう。こちらはラグビーやサッカー、柔道などコンタクトスポーツに推奨されます。やり方をお伝えします。

1,腹式呼吸でお腹を360度膨らませ、腹筋群を遠心性収縮させる

2,吸気も呼気も膨らませたままキープ

3,横隔膜収縮が最大なとなり、骨盤底筋群と共同的に上下を支えあう

4,背骨の可動性は少ないが体幹の安定性は高い

【ペットボトル理論】

胸式ラテラル呼吸法→空気が少し抜けてるペットボトル可動性を有しながら内圧がある。

ブリージング呼吸法→空気がパンパンのペットボトル、内圧が高いため捻ったりできない。

シルエットではご新規のお客様には肋骨の評価としてコスタルアングル評価を導入して、肋骨の開き具合や偏りを確認しています。目安90度以上だと外旋傾向(インナー弱化)かつ吐き切れていない。90度以下だと内旋傾向かつ(肋間筋が硬い)と想定しています。

また呼吸改善の前に姿勢別のストレッチを行って、まずはインバランスを改善することもオススメです。

上記の呼吸改善エクササイズでしっかり、肋間筋の拡張と肋骨の内旋が行えるように改善し横隔膜や肋間筋の機能を改善回復させていきましょう。

ピラティスを行う前にしっかり呼吸の評価や改善、姿勢別のアプローチが出来るようにシルエットでは毎週日曜日にピラティス無料ワークショップを開催しています。指導者以外にもピラティスが大好きな方などと一緒の空間で無料でワークショップを開催しております。愛媛県松山市近隣でピラティスが大好きな方はぜひご参加ください。

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